前回の続きです。
汚し実験をしてみました。
たらしてみた液体は、水・醤油・牛乳・オリーブオイルの4種類です。
まず、無塗装のものについては、全ての液体が、直ぐに吸い込んでしまいました。滲んで、染みになった状態です。
やはり、塗装による木材への保護は必要だと思います。
シッケンズ 水性フロアー(オイルフィニッシュ)
薄い塗膜をはっていたので、オイル系の中では、一番撥水性がいいかと思われたのに、他のオイル系と比べると撥水性は今ひとつかという感じです。でも、きちんと木材に浸透せずに弾いています。1日以上経過しても、オリーブオイルはしみこまずに残っていました。
オスモ ノーマルクリアー(オイルフィニッシュ)
さすが、オスモという感じです。
撥水性はとってもいいです。球のように液体を弾いているのがわかります。1日以上経過後も、オリーブオイルはしみこまずに残っていますね。
ユーロオイルクリヤー(オイルフィニッシュ)
とっても撥水性がいいです。
液体も、球のようにはじいています。
1日以上の経過後、オリーブオイルもしみこまずに残っています。
ラッペンワックス(蜜ロウ)
撥水性はだいぶいいです。
しかし、1日以上経過すると、オリーブオイルは、木材に浸透してしまいました。
未晒し蜜ロウワックス(蜜ロウ)
撥水性はだいぶいいです。
1日以上経過後は、オリーブオイルについては、木材ににじんだ感じで浸透してしまいました。
醤油については蜜ロウ系の中では一番はじいた状態で固形化していました。
モリエン 蜜ロウワックス(蜜ロウ)
蜜ロウ系全般について、塗った当初の試験のせいか、撥水性は思ったよりいいです。
蜜ロウ系の中では醤油が少しにじんだ感じになりました。
1日以上の経過後は、オリーブオイルが木材に浸透してしまいました。
キヌカ(オイルフィニッシュ)
思ったとおり撥水性は今ひとつです。
水・オリーブオイルは直ぐに吸い込んでしまいました。
1日以上の経過後は、醤油もにじんだ感じで染み込みました。
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塗料全般において、キヌカ以外は、どれも撥水性はいいかなと感じます。1日以上経過後の様子については、水については、どれもが染みにならずに、蒸発、もしくは浸透してしまったと思われます。
オイル系は撥水性がとてもいいと感じました。球のようにはじいていたので、木材に浸透する前に蒸発してしまった分が多いのかなと感じます。
蜜ロウ系は、時間が経過するとオリーブオイルは木材にしっかりと浸透してしまう結果となりました。油分を含んだものを放置することは避けたほうがいいでしょう。
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次回は、汚れた木材を水拭きできれいにした後に、水をたらしてみての撥水性はどれくらい残っているのかを見てみたいと思います。
(掃除をした後にどれくらい塗料の効果が残っているのでしょう?)